そういちろう)氏の提唱に地元の有志、企業が応え、山紫水明の 愛媛県西条市に四国における民藝活動の拠点となるべく設立され ました。 私たちがなにげなく毎日使っているお茶碗やおはしなどはすべて 人の手で作られた物です。昔は物を作るにもすべて手仕事で、職 人さんと言われる専門の人が夫々の専門ごとに物作りをしていま した。 このように私たちの道具は暮しに必要なものを作ることから始ま りました。ですから丈夫で長もちし、暮しのたよりになる健康な 美しさを備えていて、毎日使われるのでますます美しくなります。 健康な美しさとは長もちする道具で強く、働くものは飾られたり していませんので病気は付きません。 民芸品はこのように当たり前のもの、無事ものです。健康な美し さには誰も気がつきませんが、健康なことほどありがたいものは ありません。 このように日常使われているもののなかに美しさがあるというこ とを発見したのは柳宗悦(やなぎ むねよし)という人です。これ ら手作りの物を「民芸」(みんげい)という言葉にしました。協 力者を得て日本国中ほもとより世界中を歩き回り民芸品を集めて 美しい物を東京の日本民藝館に展示しています。 私たちは大量生産された使い捨て時代に疑問を持たずに生活して いますが、これが環境汚染や地球温暖化の原因になっています。 ふりかえって暖かなぬくもりを感じる手作り品のものを大事に大 切に使うことこそエコロジーにつながります。皆さんが美のある 暮しをされることを夢見て活動しています。 当館の運営を支持する愛媛民藝協会は日本民藝協会と連携する 全国38カ所の地方協会の一つで、会員は会費を納入して愛媛民 藝協会と日本民藝協会の会員になります。 会員特典は、当館並びに民藝館協議加盟の11館及び協賛館へ 無料入場できます。また、展示会・見学会・講演会などのご案 内をいたします。 お問い合わせ、お申し込みは愛媛民藝館までお願い致します。 |
当館は西条市の中心地、旧陣屋跡のお堀に囲まれた静かな一面に あります。西条藩は1638年一柳直盛から始まり、同年に長男・ 直重があとを継いで城下町を作りました。明治2年(1869)の 版籍奉還まで約240年間城下町として繁栄を続けてきました。 築城に当っては、観音水から流れ出る水を御本陣川として土塁を 築き、お堀としました。現在は大手門が残り、その跡地は県立西 条高校となっています。 愛媛民芸館は大手門に沿った土蔵造りの建物で西条市立郷土博物 館と同じ建物の中にあります。お堀はきれいな水辺と五月にはつ つじや柳に囲まれた外周約1㎞の散歩コースです。 石鎚山からの水は加茂川を流れ海に注ぐわけですが、「うちぬき」 と言って地下水が溢れ出てきています。観音水からの水は湧水モ ニュメントから清流のアクアトピアを造り、総合福祉センター周 辺を通り、桜並木の水都市から堀の内へと続きます。ずっと行き ますと西条港の岸壁には海底から真水がわきでる弘法水というと ころに到着します。 このように山からでた水は平地を通り,地下を通って海につなが っています。歩くといろんなものが見えてきます。自然環境との 共生が叫ばれていますが、愛媛民芸館もこの自然の恵みの中で暮 らす人達に手作りの工芸品を見て、触って、温もりを感じて、欲 しいと思います。 民藝館周辺の花木や小さな花を見つけました・・・ 4 月・・・ソメイヨシノ、ハナズオウ、八重さくら |
||||
copyright©2016愛媛民藝館 all rights reserved. |